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皆さんこんにちは!
有限会社創律工業、更新担当の中西です。
今回は
「隠す」と「見せる」の境界は、角度と距離で決まります。
全面を壁で塞ぐのではなく、視線のベクトルを読み解きながら部分遮蔽を重ねるのが快適な外構設計のコツ。
| 視線の方向 | 主な発生源 | 有効な遮蔽高さ・手法 |
|---|---|---|
| 道路からの通行視線 | 歩行者・車両 | H=1.2〜1.6mの遮蔽で十分。腰壁+植栽で柔らかく。 |
| 隣家1階からの座位視線 | 隣家リビング・玄関 | H=1.4mを基準に板塀や常緑樹を配置。 |
| 隣家2階からの俯瞰視線 | バルコニー・窓 | 上部ルーバー、パーゴラ+つる植物で“角度”を遮る。 |
ポイント:視線の高さ・角度を「立体的に」捉えると、遮蔽物の配置が格段に洗練される。
| 素材 | 開口率・寸法 | 特徴・効果 |
|---|---|---|
| 板塀 | 板幅90〜120mm/隙間10〜20mm | 通風+目隠しを両立。影の濃淡も美しい。 |
| パンチングメタル | 開口率20〜40% | 視線を“ぼかし”、風と光を通す。 |
| ガラス(乳白・リブ) | 昼:外→内見えにくい/夜:逆転 | 照明計画とセットで設計。 |
透ける=抜け感。完全に閉じず、光と風のリズムを残す。
反射光の活用:
白系の壁・床で間接光を反射。
→ 夏は眩しさを抑え、冬は明るさを確保。庇の長さで調整。
影の演出:
縦格子・木漏れ日を利用して、時間の移ろいを感じる陰影を作る。
外構は“影”が主役。
昼夜・季節で変化する光をデザインに取り込む。
| 項目 | ポイント | 対策 |
|---|---|---|
| 風 | 風上・風下を把握し、抜け方向へルーバーを向ける。 | 通風孔やスリット配置をシミュレーション。 |
| 臭気 | BBQ・喫煙・生ゴミは風下へ誘導。 | 背の高い塀の“風下渦”を避ける設計。 |
| 音 | 壁=反射/植栽=拡散・吸音。 | 二重化(塀+植栽)で効果UP。 |
“風の道”を読むことは、“暮らしの快適さ”を設計すること。
| 素材 | メンテナンスポイント |
|---|---|
| 木 | 撥水・UV対策が命。下端クリアランスで水跳ねを防ぐ。 |
| 金属 | 粉体塗装・溶融めっきで耐候性UP。結露水の逃げ道を設ける。 |
| 植栽 | 常緑+落葉のミックスで季節変化を調整。根と配管の干渉に注意。 |
素材ごとの“呼吸の仕方”を理解すると、長持ちデザインに。
課題:
隣地2階からの視線が気になるが、風と光は確保したい。
解決策:
・開口率30%のリブガラス風パネル+上部ルーバー
・夜は足元灯のみ点灯し、逆転透視を防止
・植栽の高低差で段階的に視線をカット
“遮る”ではなく、“導く”発想で快適性を確保。
角度 × 透過率 × 距離 の最適化で、“心地よい目隠し”が生まれる。
光・風・影を設計に取り込み、閉じすぎない安心感をデザインする。
目隠しは「防ぐ」ではなく「整える」。
暮らしの気配をやさしく包む外構づくりを。
お問い合わせはお気軽に♪
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皆さんこんにちは!
有限会社創律工業、更新担当の中西です。
今回は
囲いは「閉じる」ためだけのものではありません。
視線コントロール・風の抜け・防犯・街並み調和を同時に満たすことで、
住まい全体の完成度が一段上がります。️
| タイプ | 特徴 | ポイント |
|---|---|---|
| 透過率0%(完全目隠し) | プライバシー重視 | 閉塞感・防犯面に注意 |
| 透過率30〜40%(ルーバー) | 通風+視線カット | 板ピッチ・角度で視線を調整 |
| 透過率60%前後(メッシュ・縦格子) | 開放的で軽快感 | 登攀性が低く防犯に有利、影の表情が美しい |
設計のコツ:
玄関や窓との位置関係を見ながら、見せたい/隠したいのバランスを決定。
| 材質 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| アルミ・ステンレス | 軽量・耐食性◎ | 海沿いでは接合部の電蝕対策を |
| スチール(溶融亜鉛めっき) | 高強度・重厚感 | 定期塗装が前提。錆の早期発見を。 |
| 木・木調パネル | 温かみ・ナチュラル | 防腐・防蟻・UV保護。背面通気と雨だれ対策を。 |
柱ピッチ:一般に 2.0m前後。隅部や控えで剛性を補強。
基礎:凍結深度・地耐力に応じて根入れ。モルタル空隙を残さない施工。
高さ目安:
・1.2〜1.6m:歩行目線の目隠しに効果的。
・条例・道路後退ラインに注意。
| 形式 | 特徴 | 留意点 |
|---|---|---|
| 片開き/両開き | オーソドックス。高級感あり。 | 開閉スペースと道路勾配をチェック。 |
| 引き戸タイプ | 風に強く安全。 | レールの砂詰まり対策が必須。 |
| オートゲート | 駐車台数が多い家庭に最適。 | 安全センサー/停電時開放方法を確保。 |
人・車・風の流れを意識して、開閉方向・スペースをシミュレーション。
死角を作らない
高すぎる目隠しは逆効果。腰壁+透過フェンスで「見せる抑止」。
登攀(クライミング)対策
丸頭キャップ・頂部の角面取り。足掛かりとなる横桟の位置を下げる。
鍵・蝶番の工夫
外開き時はトルクヒンジ/内側ビス固定で分解防止。
隙間寸法:100mm以下を基準。小型犬はさらに狭く。
安全構造:足洗い場や飛び出し防止用サブゲートを設ける。
視線の高さを意識し、外が見えすぎない安心設計を。
| 部位 | サイクル | メンテ内容 |
|---|---|---|
| 蝶番・ヒンジ | 5〜10年 | グリス注油・摩耗点検 |
| 錠前・ラッチ | 5〜10年 | 作動確認・交換対応 |
| 塗装・表面保護 | 材質により年1〜2回 | 洗浄・再塗装・防錆処理 |
定期点検を“外構の家守り”としてルーチン化。
素材 × 透過率 × 高さ の三位一体設計で
「閉じすぎない安全性」を実現。
防犯と景観を両立させることで、
街との関係性が美しく整う。
フェンスや門は、「家の表情」そのもの。
外構全体のデザインコードに合わせて設計すると完成度が跳ね上がります。✨
お問い合わせはお気軽に♪
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皆さんこんにちは!
有限会社創律工業、更新担当の中西です。
今回は
駐車場は毎日使う外構最大の可動部。
「停めやすさ」「降りやすさ」「濡れにくさ」の3条件を満たせば、
住まい全体の満足度が一段上がります。
ここでは寸法・勾配・柱位置・積雪荷重・耐風まで、
実務で役立つポイントを体系的に整理します。🧭
| 種別 | 標準寸法 | ポイント |
|---|---|---|
| 1台分 | 2.5 × 5.0m | 軽自動車なら2.3 × 4.7mでも可。ドア開閉に+300〜500mmの余裕を。👨👩👧👦 |
| 並列2台 | 5.0〜5.5m | 柱・壁際は+0.3m余白を確保。 |
| 縦列2台 | 2.7 × 10.0m | 切り返し不要の直線動線を優先。 |
| 歩行帯 | 0.9〜1.2m | 車脇に安全帯を設ける。 |
| 勾配 | 車路2〜3%、歩行帯1〜1.5% | 横断側溝の乗り入れ角に注意。⛰️ |
前面道路幅 × 駐車角度(例:45°)で切り返し回数が決まる。
見通し確保:ミラー・カメラの補助、角地では植栽高さを抑える。👀
雨天動線:
・屋根のかかる降車スペースを玄関寄りに。
・ベビーカー・チャイルドシート家庭は両側ドア開放を想定し屋根を張り出す。☔
| 型式 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 片持ち(片側支持) | 出し入れが快適。車の横スペース広く取れる。 | 側風によるねじれ、柱基礎の大型化に注意。 |
| 両支持(両側柱) | 耐風・耐雪に強い構造。 | 柱がドア開閉に干渉しやすい→柱芯を前後でずらす。 |
| 後方支持 | 間口を広く使える。 | 梁スパン・基礎剛性が鍵。積雪地では梁たわみの計算必須。📐 |
積雪荷重:地域基準を確認し、耐雪○○cm仕様を選択。
梁スパン短縮・支柱増設で強度調整可能。
落雪・凍結対策:
屋根勾配・雪止めの位置、融雪ドレンの凍結しにくい配置を検討。
耐風性能:
台風地域では風速基準の高い仕様を採用。
屋根パネルの抜け止め構造と基礎根入れ深さが重要。🌀
雨樋:落ち葉防止ストレーナを装着し、排水桝までの勾配を確保。
照明計画:
・降車位置に足元灯。
・車路にラインライトで視認性UP。
・人感+タイマーで省エネ。
電源・EV対応:
・200Vコンセント先行配線
・将来のEV充電器用にCD管先行配管を忘れずに。🔌
見通し確保:塀で囲いすぎず、道路側からの自然監視を活かす。
防犯カメラ:逆光を避けた角度で設置。
車止め:建物への衝突防止。
輪止めブロックは低め・つまづき防止形状を選ぶ。
| 材料 | 特徴 | メンテポイント |
|---|---|---|
| 土間コンクリート(刷毛引き) | 標準・耐久性高い | 誘発目地を設けてひび割れ防止 |
| スタンプ/洗い出し仕上げ | 高級感を演出 | 美観維持のため清掃定期化 |
| 透水性舗装 | 水たまり防止・環境配慮 | 目詰まり防止の清掃計画が必要 |
寸法 × 柱 × 気候 の三点設計が肝。
将来の 車種変更・EV化・子育て期対応 まで見越して余白を残す。
「使う人の動線」と「地域の気候」に合わせた設計こそ、
毎日の満足度を決める外構計画です。
お問い合わせはお気軽に♪
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